販売計画と仕入計画に連動している在庫計画の立て方

事業戦略のプロが設計した事業計画の立て方
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前回は「第3の利益を求める競争力のある仕入計画の立て方」と題して、顧客志向のマーチャンダイジングにおいて、顧客が求める商品や買ってもらえる商品を必要な時に必要な量を確実に雛揃えしておき、基本的には多品種小ロットで、しかも納期ができる限り短縮できる販売システムを構築するような競争力のある仕入計画を立て方を共有させていただきました。

今回は、このコラムの最終回として「販売計画」→「仕入計画」ときましたので在庫計画について解説させていただきたいと思います。

仕入商品については、完全な受注生産や予約販売などのケースを除いて、タイムテーブルの差こそあれど、一般的なビジネスでは在庫が必要になってきます。

ある程度の在庫を持つ事は機会ロスを出さないためにも不可欠ですが、在庫は資金的な負担ともなり、保管コストもかかってきます。

ここを中途半端に考えていると物理的な損傷を受けてしまう可能性もありますし、陳腐化などによって売れ残りのリスクもあるのでコントロールこそが重要となります。

適正在庫の求め方

一般的に在庫は売上高の何ヶ月分あるかという形で表すことができますが、SCMを導入することで本格的に軌道に乗せることができれば、在庫を半減させる可能性も出てくるので、SCMについてはこの後の連載コラムを通じてご紹介していきたいと思います。

インチャーネットのインフラが整備されるのに伴って導入されるようになった、POSシステムを利用して、売れるものを確実に仕入たり、生産していく計画を立てるのもオススメです。

また、物流に結びつけた統合化システムであるERPも一段と在庫効率を高めてくれるでしょう。ちなみにERPとは、Enterprise Resource Planningの略で企業全体を経営資源の有効活用するという視点から総合的に管理し、経営の効率化をはかるための手法や概念をいいます。

企業資源計画とも訳され、これを実現させるための業務横断型(統合型)ソフトウエアのことをERPパッケージと呼びます。

さらにITを駆使したCRM(Customer Relationship Management)によって、小さな注文にも確実に売上に結びつけることができますので、サプライチェーン、フランチャイズ加盟店だけではなく、メーカーや流通各社にも多くのメリットをもたらします。

前回に紹介させていただいた在庫減、売上増が第3の利益をもたらす事は確実なので、在庫計画では、適正在庫の考え方が必ず必要となります。

適正在庫とは、いつでも出荷できる最低限の在庫のことで日次の適正在庫は以下の公式で求めることができます。

日次の適正在庫量 =

1日の平均販売数量 + リードタイム日数 × 1日の平均販売数量

リードタイムとは、商品の発注から納品までの時間をいいますが、ITの活用や競争激化による企業努力でどんどん短縮していますし、受注、生産、出荷、配送などの期間も、以前とは比べようがないくらい短縮されています。

受注サイクルの管理方法

適正在庫に対する考え方を在庫の回転率(期間)の中で継続的に判断していくことが必要となってきますので以下の図を参考にしてみてください。

受注サイクルの管理    

この記事のまとめ

仕入は一般的に売上よりも先行するので、余剰在庫の存在は、借入金が残っている状態と同じになるので、最低限必要な適正在庫は、安全資金である自己資金で確保していくことが望ましいことになります。

以上でコラム「仕入から販売、在庫計画の立て方」の解説を終了させていただきます。

次回はこの記事でも紹介していたようにSCMやCRMのシステムなどを事業戦略に織り込むと共に、経営資源保管のためのM&A手法も検討を進めていきたいと思います。

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