それでは収支計画表を作りましょう!

事業計画の立て方がよくわかる資金調達成功のプログラム
この記事は約4分で読めます。

前回は収支計画書を作る方法と題してその構造などについてご紹介させていただきました。

今回はその収支計画書について実際の書類を元に説明していきたいと思います。

この収支計画書が一番時間のかかるところでもありますので、このカテゴリー中で一番大きなボリュームになりますが、しっかり腑に落としていただけましたら幸甚に存じます。

ただ、作成方法そのものについては非常に簡単です。

月別に売上、仕入、経費を並べた上で差引を出して最後に税金を引くだけですから、特別な知識も必要ありません。

ただし、その金額を引っ張り出してくるのが大変なんです。

何しろ基礎データが全くないわけですから、一体あなたの事業がいくらになるのかなんて予測は根拠のないものとなってしまいがちです。

開業時資金計画書などは、とりあえず自己資本は決まっていますし、借入が可能な金額もその自己資本にほぼ比例しますのである程度大枠が見えますが、収支計画書では自己資本がいくらあろうが、儲かるものは儲かるし、ダメなものはダメという風に一目瞭然になるのです。

では、どこから手をつけましょうか?

下記表に外枠のみの表があります。

これを作っていくだけですが、どこから埋めていくのかが難問となってくるでしょう。

そこで手順としては以下の通り、

  1. まずは一年目に年間合計の利益を決める
  2. 一年目の年間売り上げと仕入れを決める
  3. 一年間の販売費及び一般管理費を決める
  4. これを月ごとに割り振っていく
  5. これを三年分繰り返す
  6. 税金を織り込む

というような流れとなります。

まずは一年目に年間合計の利益を決める

まずは一年目の年間の経常利益を決めなければなりません。

借入予定額が600万円なら大体300万円くらいとして、税引後の当期純利益をざっくり150万円見込みましょう。

収支計画書を作る方法でも説明した通り、当期純利益=余剰資金と考えられるため、融資を受けた資金の分の大体3~4年で稼げるようにシミュレーションが金融機関にとっては理想的かつ、現実的なラインでしょう。

一年目の年間売り上げを決める

これは業種によって、「日本政策金融公庫」から目安が出されているので次のページに転載しておきますので参考にしてください。

【目安】 出典:日本「政策金融公庫 

主な売上予測の方法は次の通りです。業種の特性を考え最も適した方法を選び、検討してみましょう。
また、業界平均に地域事情などを加味することや、他の方法もあわせて多角的に売上高を予測することが大切です。

販売業で店舗売りのウエイトが大きい業種(コンビニンスストアなど)
〈 算式 〉 1㎡(または1坪)当たりの売上高 × 売場面積
[設例] 業種:コンビニエンスストア
売場面積 100㎡
1㎡当たりの売上高(月間)14万円
(「小企業の経営指標」による業界平均から算出)
売上予測(1ヶ月)=14万円×100㎡=1400万円

② 飲食店営業、理・美容業などサービス業関係業種
〈 算式 〉 客単価 × 設備単位数(席数) × 回転数
[設例] 業種:理髪店
理髪椅子 2台
1日1台当たりの回転数  4.5回
客単価 3950円 月25日稼働
売上予測(1ヶ月)=3950円×2台×4.5回転×25日=88万円

③ 労働集約的な業種(自動車販売業、化粧品販売業、ビル清掃業など)
〈 算式 〉 従業員1人当たりの売上高 × 回転数
[設例] 業種:自動車小売業
理髪椅子 3人
従業員一人当たりの売上高(月間) 274万円
(「小企業の経営指標」による業界平均から算出)
売上予測(1ヶ月)=274万円×3人=822万円

④ 設備や直接売上に結びつき、設備単位当たりの生産能力がとらえやすい業種(部品製造業、印刷業、運送業など)
〈 算式 〉 設備の生産能力 × 設備数
[設例] 業種:部品(ボルト)加工業
施盤 2台
1台当たりの生産能力 1日(8時間稼働)当たり500個
加工賃@50円  月25日稼働
売上予測(1ヶ月)=50円 × 500個 × 2台 × 25日 = 125万円

*1㎡当たりの売上高や従業員1人当たりの売上高などについては、「小企業の経営指標」(日本生活金融公庫綜合研究所編)などで調べることが可能です。

長くなりましたので次回の記事にて固定費の考え方からご紹介させていただきます。

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